溶接業者を選ぶときのポイント|溶接の種類・加工方法と金属接合法の違いとは

コラム

  • HOME
  • ブログ
  • コラム
  • 溶接業者を選ぶときのポイント|溶接の種類・加工方法と金属接合法の違いとは

溶接するためには設備が必要になるため、個人で行うことはまず無理でしょう。しかし、溶接には色々な方法があり、業者によって得意とする溶接方法が違います。したがって、知識のない人が自分にぴったりの業者を選ぶのは難しいでしょう。そこで、業者選びのポイントと溶接に関する知識を簡単に紹介していきます。

溶接業者を選ぶときのチェックポイント

打ち合わせする笑顔の男性
ほとんどの人が溶接に関しての知識はありませんし、知人との会話にも良い溶接業者の話は出て来ないでしょう。そうなると、いざ溶接の依頼をしようと思っても、どの業者に頼んで良いものかわからなくなってしまいます。まずは、業者選びのポイントから確認していきいきましょう。

実績がある

溶接と聞くと、高温で金属を溶かしてくっつける様子を思い浮かべる人も多いと思いますが、それ以外にも様々な溶接方法があります。実は業者によって得意な溶接方法が違うので、実績のある業者を調べましょう。基本的にどの溶接業者もホームページで自社の実績を紹介しています。まずはホームページをチェックして、業者の絞り込みを行ってください。

顧客の要望に応えてくれるところ

次に重要なポイントは、できるだけ顧客の要望を汲み取ってくれるかどうかです。もちろん、経験豊富なプロにでもできないような無理な要望を聞き入れてもらうことはできませんが、少しでもイメージに近い仕上がりにして欲しいものです。頼んで後悔するよりも、しっかりと相談できる業者を選びましょう。

丁寧に施工をしてくれるところ

どれだけ要望を聞き入れてくれたとしても、完成したものを見たときに雑な仕事をされたと感じたらショックです。できる限りに丁寧に溶接をしてほしいと感じるのは当然のことですので、安心して任せられる業者を探すことが重要です。例え、個人の修理依頼だったとしても、手を抜かずにきっちりと作業してくれる会社が一番でしょう。

溶接加工方法と金属接合法との違い

溶接を行う手元
溶接加工方は細かく分類していくと60種類以上にも分類分けができると言われていますが、ざっくりとした説明をすると「2種類以上の金属をくっつける金属加工法」と表現することができます。別の言い方をすると、冶金(やきん)的接合法と言います。後で詳しく説明しますが、融接・圧接・ろう接の3つに分けることができます。また、金属接合法は機械的接合法とも呼ばれ、くっつけると言うよりは繋ぎ合わせるというイメージです。それぞれの特徴とメリットを確認してみましょう。

機械的接合法

機械的接合法は、つなぎ合わせたい物に穴を開けて、ボルトなどを使ってくっつけてしまう方法です。組み立て式のカラーボックスをネジを使って組み立てたことがある人は、すぐにイメージができるのではないでしょうか。

機械的接合法のメリット

機械的接合法は、結合部分の強度が高いため安心して使うことができます。また、ボルトを緩めると分解できるので、あとで分解することを想定している場合や、腐食した部分だけを交換することも可能です。

しかし、ボルトを使う分だけ重量が大きくなってしまうだけでなく、あらかじめ穴を開ける作業が必要になるなどのデメリットもあります。

冶金的接合法(溶接)

冶金的接合法は、つなぎ合わせたい金属に熱を加えて溶かして接合したり、のりやボンドのような役割をする溶接材を使って金属同士をくっつけることによって接合したりする方法です。

冶金的接合法のメリット

冶金的接合法はボルトなどを使わずにくっつけることができるので、重量はほぼ増えません。また、接合部分はかなり高い気密性を持つという特徴があります。短時間でくっつけることができるだけでなく、機械的接合よりも自由な接合ができることもメリットと言えるでしょう。

しかし、気密性の高さは簡単には分解できないというデメリットにもなりますし、高い技術がなければひずみが生じてしまうという欠点があります。

溶接の種類

溶接作業と火花
溶接には大きな分類として、「融接(溶解溶接)」「圧接(加圧溶接)」「ろう接」があることは紹介しました。融接合はくっつけたい金属を加熱する方法。圧接はその名の通りに圧力を加える方法。そして、ろう接は接着剤を使う方法です。それぞれの方法には、皿に細かい分類たありますが、ここでは代表的な方法を紹介していきます。

アーク溶接

アーク溶接は、融接(溶解溶接)の一種です。テレビなどで良く目にする溶接方法と言えばイメージがしやすいでしょうか。火花が飛び散ることが特徴と言えば、ピンとくる人も多いでしょう。アーク溶接は、溶解電極式と非溶解電極式に分類することができます。

溶解電極式

溶解電極式とは、電極棒自体が溶けて接着材のような役割をする溶加材として働きます。更に細かく分類すると、金属しか接合できないマグ溶接と金属以外も接合可能なミグ溶接に分けることができます。

非溶解電極式

非溶解電極式の場合は電極が溶けないため、接着材の役割をするものを用意しなければなりません。火花の飛び散りが穏やかで綺麗に仕上がるティグ溶接と、狭い範囲に熱を集中させることができるプラズマ溶接があります。

レーザー溶接

レーザー溶接も融接の一種です。レーザー光線を使うので、アーク溶接よりも細かい作業をすることに長けてます。ただし、溶接しょうとする部分にほんの少しであっても水分や油分があると、うまく溶接できないので注意が必要です。

抵抗溶接

圧接の一種に抵抗溶接があります。つなぎ合わせたい金属を重ねて、圧力を加えます。さらに金属に電流を流して熱を加えて、接合部分を溶かすという方法です。高い技術は必要ありませんが、つなぎ目を見ることができません。仕上がりを確認できないという欠点がありります。

ろう付け

ろう付けは、ろう接による接合方法です。イメージとしては、はんだ付けがわかりやすいのですが、はんだ付けとの決定的な違いは温度です。はんだ付けはあまり高温にはなりませんが、ろう付けの場合は450度以上の高温になるため強度が高まります。

なお、アーク融接もろう付けのように接着材の役割となる溶加材を使いますが、アーク溶接の場合はくっつけたい金属自体も溶かします。ろう付けは溶加材だけが溶けるため、根本的に別な溶接方法となっています。

溶接の依頼は実績豊富な東陽テックにお任せ

握手する手元
ここまで、業者選びのポイントと溶接に関する知識を簡単にご紹介してきました。
冒頭でもお伝えしましたとおり、溶接には様々な設備や方法や知識が必要であるため、個人で行うのは難しいでしょう。また、いざ溶接を頼もうと思ったときにどの業者に頼んで良いものかわからなくなってしまうと思います。
当社では、これまで培った多彩な金属加工や溶接のノウハウを駆使してお取引様の課題を解決してきた豊富な実績があります。是非お声がけください。

会社概要

会社名 東陽テック株式会社
代表取締役 本間 幹夫
所在地
〒994-0021
山形県天童市山元951-14
TEL 023-654-0166
FAX 023-654-0136
創業 平成5年3月
資本金 1000万円
従業員数 8人

加工内容

当社では、以下を事業内容として様々な材質加工を得意としています。
金属加工にお悩みの方は、法人・個人問わずお声がけください。

  • 溶接構造品を含む機械部品加工全般
    印刷機械部品・建設機械部品・金型補修・流量計部品・省力機械部品・食品製造機械部品など
  • 治工具の制作
  • 機械装置製作

弊社の実績

主要取引先 アイジー工業(株)・曙ブレーキ山形製造(株)・(株)オシキリ・興和化成(株)・芝浦シャリング(株)
(株)太陽機械製作所・日東ベスト(株)・日本フローセル製造(株)・山形サンケン(株)・ヤマト特殊鋼(株)

関連記事一覧

関連記事はありません。